ブログマーケティング

海外情報ブログでアクセスアップするためにできる11の戦術

「海外生活をきっかけにブログを始めたけど…なかなかPVが伸びない」とお悩みの方に向けた記事です。

海外ブログは「書くネタには困らない」のですが、アクセスアップさせるためには「独特の工夫」が必要です。

私自身が海外ブログを「閑古鳥が鳴いている状態」から「10万PV超」まで伸ばした経験の中で得たコツをお伝えします。

全部とは言わずとも、いくつかでも実践すれば効率的にアクセス数を伸ばせるでしょう。

下記、ご覧いただく際のご留意事項です。

本記事の留意事項
  • 最低限のワードプレスの使い方やSEOの知識があるものとして書きます。
  • あくまでも「海外在住ブログ」特有のコツについて書きます。
  • あまりに汎用的なテクニック(例えば直帰率を下げるためにランキング導入!など)については書きません。
  • 「観光地」に在住の場合は参考になりません(観光ネタを書き続ければOK)

目次

アクセスアップのコツ【基本編】

まずは基本編です。

あまり難しい内容ではないですし、誰でも使えるテクニックです。

 

【戦術①】日記型ではなくノウハウ型を意識する

よく言われることですが、アクセスアップを目指すならば「日記型」の記事は今すぐ卒業しましょう。

芸能人でもない限り「どこいった」「あれ食べた」などを書いても、お友達以外の人には見てもらえません。

逆にブログの中心に据えるべきは「ノウハウ型」の記事です。

初めてその町を訪れた時、はたまた生活を開始したばかりの時は右も左もわからなかったと思います。

その時の自分に向けて、現在持っている知見を書いていくのが進めやすいでしょう。どんな小さな話でも構いません。あなたの小さな経験が誰かの困りごとを解決します。

書く時はタイトルもノウハウらしくしてください。

ノウハウ型タイトルの例

× バンコクで合鍵を作りました
〇 バンコクでもすぐにできる!合鍵の作り方

テーマによって大小はありますが、ノウハウ型の記事はブログへのアクセスを長く積み上げてくれます。

生活マニュアルを作ってやる、くらいの意気込みで身の回りの経験をノウハウ化してみてください。

 

【戦術②】「来たばかりの駐在員や家族向け」のお助け記事を増やす

記事を誰に向けて書くのか?というのはとても大切です。

海外ブログで主なターゲットになるのは「在住者」か「出張者」そして「旅行者」です。観光地でない限りは「在住者」が主な読者層になるでしょう。

で、大切なのはここからです。

在住者の中でもいろんな属性の人たちがいると思うのですが、最初は「経験の浅い駐在員やその家族」向けの記事を増やした方が効率的です。

彼らに向けてお助けコンテンツを書いてみてください。

新任駐在員(とその家族)というのは一定期間で入れ替わります。つまり毎年毎年一定量の「新人さん」が来るのです。

その都度「お助け情報」を探すのですから、丁寧な答えを用意しておけば毎年誰かに読んでもらえます。

蛇足ですが当地での生活が長くなればなるほど、積極的な情報収集はしなくなります。困りごともなくなりますし、自分の中にすでに情報が溜まるので当然と言えば当然。

そのような「プロ在留邦人」よりも「アマチュア新人在留邦人」を狙った方がアクセスは安定します、というシンプルなお話ですね。

 

【戦術③】ガイドブック+αを目指す

海外現地では一般企業も「時代はコンテンツマーケティング!」と言って紙やWEBでメディアを運営している場合があります。

ただのガイドブック的な記事を書いても、量の面でも信頼性の面でも個人は企業に負けてしまいます。

ここはひとつ工夫が必要で、個人ならではの+αを加えてください。

「たくさんの写真」かもしれないし、生活者ならではの「ぶっちゃけた話」かもしれません。

私の場合は「生活者ならではのかなり細かい体験談やエピソード」を交えていくことで差別化していきました。

 

【戦術④】「固有名詞の表記」は検索数が多いものを使う

記事の中には「観光スポット」や「レストラン」の紹介もあるかと思います。

レストランはそもそも検索数が少ないのであまり気にすることはないのですが、観光地について書く場合は「固有名詞の表記」にはこだわった方が良いでしょう。

例えば、海外に住んでいると「英語表記」や「現地語表記」に慣れてしまいますが、実際検索される際は「カタカナ」で検索される場合が多いです。

また、同じ「カタカナ」でも表記が分かれる場合があります。

例えば、地名ではないですが「mangosteen」というフルーツがあります。これは「マンゴスチン」と書く人もいれば「マンゴスティン」と書く人もいます。メジャーなのは前者の「マンゴスチン」という書き方で、かなりの検索数の違いがあります。

  • マンゴスチン→約18,000回 / 月
  • マンゴスティン→約400回 /月※Google キーワードプランナーで2019年5月に調査

mangosteenの場合は明らかに「マンゴスチン」で記事内の表記を統一した方がアクセスアップにつながります。

小さな工夫ですが、積み重なるとアクセスに大きく影響を与えます。

 

ちなみに、検索数については「キーワードプランナー(グーグル)」や「aramakijake.jp」など無料のツールで確認ができます。

【海外ブログでも必須】無料で検索数を調べられる王道ツール2選ブログの記事を書く時は、主要キーワードの検索数を調べましょう。無料で検索数を調べられるツールをご紹介します。特に読者層が限定される海外ブログでは重要です。...

 

【戦術⑤】初期はブログランキング利用で構わない

ブログを書き始めてから検索エンジンに登録され、自然にアクセスが集まるまではある程度の時間を要します。ブログ内容やSEO対応度にもよりますが、長い人だと数カ月はかかると思います。

書いても書いても閑古鳥というのはつらいものがあります。

少しでも人に見てもらいたい、という方は「ブログランキング」を利用してもよいでしょう。

代表的なのは「ブログ村」と「人気ブログランキング」の2つです。

簡単に説明すると

  1. サービスに登録する
  2. ブログパーツやバナーを自分のブログに張り付ける
  3. クリック数やPV数に応じてランキングが上がっていく
  4. 上位になると同じランキング参加者が見に来ることがある
  5. たまにランキング参加者以外も来る

という流れです。

ランキングを上げるためには、ブログパーツやバナーをクリックしてもらう必要があるのですが、自分で毎日クリックするだけで多少順位が上がります(上位に行くかどうかは実力次第です)。

私も海外ブログを始めた初期は登録していました。一日数PVでも誰かが見に来てくれるのは嬉しかったですね(涙)

最終的には当該国のブログPVランキングで圧倒的1位まで行きました。ただ上位に上り詰めた後は「SEO的な影響」を避けるため外しています。

ランキング系のブログパーツを張ると、多少ですがブログの読み込み時間が遅延します。ブログ表示の遅延はSEO的にはマイナスです。

ちなみに上位まで上り詰めると、「ブログランキングを見た人たち」から連絡が来ることもあります。

私の場合は

  • 上場企業が運営するオウンドメディア上でのライター勧誘
  • アメブロからの公式ブロガー依頼

が来ました(メリットとデメリットを比べてどちらもお断りしました)。

ランキングに乗せ続けるメリットもあるとは思うので、ブログが成長した後も続けるか卒業するかは人次第だと思います。

 

【戦術⑥】レストランレポートは検索できるように

海外生活で最も書きやすいコンテンツは「レストランレポート」ですよね。美味しいご飯や素敵なお店を見つけた時には人に紹介したくなりますし。

でも、レストラン情報は「最も書きやすい」と同時に「最もアクセスが集まりにくい」記事。

理由は、海外のレストランを日本人が「店名」で検索するシーンは限られる、からです。

ただ、そこに「検索性」がくっつけば優良なコンテンツとなります。小さいグルメサイトを作るイメージですね。

ブログのカテゴリ分けを上手に使い、「エリア」「業態」で一覧表示できるようにするのが一番取り組みやすいでしょう。

私の場合はレストラン情報が莫大な量になったので「タグ」で検索できる仕様にしました。

 

【戦術⑦】スポット情報が溜まったらまとめる

レストランでもカフェでも、雑貨屋さんでも構いませんが「スポット情報」が増えてきたら「まとめ記事」を検討してみましょう。

スポット情報も集まれば「お悩み解決記事」に化けます。

スポット記事まとめの例
  • 中心部からアクセスしやすい居酒屋リスト
  • 日本の味が楽しめる日系ラーメン
  • Wi-Fiが爆速なカフェリスト
  • 個室が使えるレストラン

まとめ系記事のアイデアは考えれば無限…。

ホットペッパーなどクーポン系サービスで「特集コーナー」があると思いますが、イメージはそいつです(笑)

ただ、あまりにニーズが少ないまとめ方をしても意味がないのでご注意ください。

 

【戦術⑧】共感系記事をたまに書く

最近はSEO的にもSNSでの影響力が重視されている…という話もありますし、何よりSNSで記事がバズる(話題になる)とその後の読者数が一回り増えます。

海外生活ならではの「共感」を意識した記事を書くと、SNSでシェアされやすいです。

共感を呼ぶための手法はいくつかありますが、最も書きやすいのは「明るい苦労話」です。

マニアックな話になりますが、海外在留邦人(永住者を除く)というのは多かれ少なかれ「自分が住んでいる環境ってほしい」「自分が頑張っていることを知ってほしい」という欲求を持っているのだと思います。

ただ、苦労話をそのまま書いてもSNS上で同意は得られません。ネガティブな記事にいいね!やリツイートすると自分もネガティブなヤツだと思われますから…。

例えば下記のように逆境をポジティブにとらえると共感してもらいやすいでしょう。

逆境をポジティブにした例
  • 〇〇で生活すると鍛えられる10の能力
  • 〇〇で管理職が意識すべき5つのマネジメント術
  • 〇〇で生活して1年で感じた日本とのギャップベスト5

などなど。

あくまでも「明るく」「前向き」に…でも「やっぱり日本とは違うんだね~」という苦労が伝わる内容にするのがコツです。

 

アクセスアップのコツ【応用編】

ここからは応用的なコツをご紹介します。

なぜ応用なのかというと、

  • 専門的な知識が必要
  • 海外生活情報ブログの範囲を超える

からです。

ただ、アクセスアップを追求するならば、できる範囲で取り込んでもよいかと思います。

 

【戦術⑨】国や都市にまつわる時事ネタについて書く

「その国や都市が日本から注目される瞬間」というのがあります。

国や都市が注目される瞬間
  • スポーツイベントの開催
  • 政治家の訪問
  • 事件や事故
  • 芸能やゴシップネタ

現地に住んでいる利点を活かして、現地ならではの情報や視点を提供すると思わぬアクセスを集める場合があります。

 

【戦術⑩】都市から国へ、国から海外全般へ話題を広げる

当たり前ですが発信する情報に興味を持つ「母集団」が多いほど、アクセスが集まる可能性は高まります。

 

例えばですが、ベトナムにまつわる情報を書いているとしましょう。

ベトナムの情報メディアによれば、現在ホーチミンには15,000人程度の日本人が住んでいるそうです(著者の体感値)。

つまりホーチミン周りの情報を書く限りはこの「15,000人」が母集団です。

 

さらに、ベトナム全体となると25,000名。

ベトナムにまつわる話題全体を書けば、極論ですが母集団が2倍近くまで広がります。

 

さらに、海外在留邦人全体が興味を持つ可能性がある記事を書くとどうなるでしょうか?

外務省によれば世界中の在留邦人を足し合わせると130万人超になるそうです。

現実的に130万人全員が興味を持つ記事を書くのは不可能でしょう。ただ、一部を振り向かせるような話題は提供できるかもしれませんね。

例えば、少し古いですがマイナンバー制度ができたゆえの海外苦労話、などは世界中の在留邦人から共感を得られた可能性があります(←実際かなり面倒くさいですからねぇ、マイナンバーは)。

 

さらに、「海外に関わっているor興味を持っている日本在住の日本人」まで含むとどうなるでしょう?数百万人まで母集団が広がるかもしれません。

滞在国にもよりますが「留学」「海外移住」「海外就労」などの話題を提供することができるでしょう。

 

上記のように広い母集団を対象として記事を増やしていけば、滞在都市に限定されない量のPVを集めることができます。

ただ、これをやりすぎると「ブログ自体のコンセプト」が崩れる可能性もあります。

私の場合はあくまで「街の生活情報メディア」という立ち位置を重視しているので、あまりこの手の記事は書いていません。

 

【戦術⑪】日本社会が興味を持つアカデミックなテーマに踏み込む

住んでいる国によっては、広いテーマでさらに多くの人に興味を持たせる記事を書けるかもしれません。

具体的には「教育」「働き方」「社会保障」「社会システム」「幸せの定義」などです。

例えば北欧では社会保障が日本よりも先進的な国があったりしますよね。また、アジアでは決して裕福ではないが幸福度が高い国があります。

学術的な範囲に踏み込むかもしれませんが、その国の中から見える情報をこの手のテーマに乗せて発信すると、また異なる母集団からアクセスを集めることができるでしょう。

ここまで情報が書ければもはや海外ブログの限界を超え、数十万PVも可能です。

この場合も「海外情報ブログ」というよりもは「個人が際立ったジャーナリスト的なブログ」に食い込みます。

 

必ずしもアクセスアップがすべてではない

「海外ブログのアクセスアップ」というテーマに絞り込んで、とにかくアクセスを上げられるための戦術をご紹介しました。

ただ、ブログを運営する目的は必ずしもアクセスアップだけではないと思います。大切なのは自分のペースで楽しく続けること、というのは忘れないでください。

また「収入を得る!」という目的の場合、必ずしもアクセス数を追いかけるのが良いこととは限りません。

なんとか収入にできないか?とお悩みの方は別記事をご参照ください。

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