海外在住者にとって一時帰国時の宿は大きな問題です。
2週間の東京滞在で「ホテル代をどう節約しよう」と悩んでいたところ、意外にも「マンスリーマンションの短期利用」の方が安かったので共有します。
具体的に書きたいので「東京出張」の場合を書いていきますが、他のエリアでも参考にはなるかと思います。
- マンスリーマンションとホテルや民泊との違い
- マンスリーマンションを探せるサービス
- マンスリーマンションの費用感
- マンスリーマンションを探す際のポイント
目次
海外在住者にとって一時帰国の宿代は大きなテーマ
海外移住者や長期滞在者の場合、仕事でもプライベートでも一時帰国時の宿代は大問題です。
日本に自宅がまだ残っていたり、滞在できる実家があればよいのですが、そうではない場合は宿を借りなければなりません。
ところが日本…特に東京のホテル料金というのは高いんですよね。
大手企業のように会社のお金を湯水のように使えればよいのですが…個人事業主や中小零細企業の場合はそういうわけにもいきません(←ちなみに私は零細企業経営者でもあります)。
今回筆者が準備している東京出張は「2週間(13泊14日)」という長丁場なのでなおさらでした。
ホテルか?民泊か?マンスリーマンションか?
選択肢としては下記3つ。
- 安ホテル
- 民泊
- マンスリーマンション
条件はこんな感じです。
- 東京23区内で山手線上や山手線の中が理想
- 寝泊まりできれば十分だが相部屋とかは無理
- 昭和の学生じゃないから風呂無しとかも無理
- 1泊5~6000円に収めたい
探したプロセスも含め、以下書いていきます。
安ホテル
東京23区内の場合は安くても1泊5000~7000円はします。
それ以下のホテルになると「カプセルホテル」か「ドミトリー(相部屋)」に。
家賃は押さえたいが、さすがに出張でそれはきつい。
ただでさえ選択肢が少ないのに、さらに悪いことに中期や長期滞在の場合は選べるホテルが少なくなります。
ちなみにagodaなどホテル予約サイトでは「予約するまで場所は秘密」という爆安ホテルも出ていましたが、さすがにリスクが高すぎるので今回は避けています。
選択肢として残ったのは両国駅近くで1泊6500円のホテルでした。
民泊
ネット上には民泊で一時帰国される方もいる…とあったので民泊でも探してみました。
東京23区内で探してみた感想ですが、まず「高い物件と安い物件の2つで間がない」印象を受けました。
訪日外国人がメインターゲットということもあるのでしょう。
古民家を本格的に改造して1泊数万円…のような「思い出を残そう!」的なもの。
もしくは「たこ部屋より少しマシ」みたいな雰囲気で1泊2~3000円(≒ドミトリーですね)のもの、という両極端な選択肢でした。
ん~、ちょっと選択肢としてはないなぁと思いました。
という流れがありマンスリーマンションの本格検討へ入ったのです。
マンスリーマンション
マンスリーマンションと言えば
- 家具付き
- 敷金礼金なし
が特徴ですよね。
「数カ月から1年程度の長期滞在で普通の賃貸の代わりとして使う」というイメージでしたが、今回のような「1カ月未満の滞在」でも使えます。
結論から書くと安ホテルよりもお得でした。
港区超一等地の1K分譲系マンションを1日6000円で借りられました。
ホテルだと1万円はくだらないエリアだと思います。
以下、マンスリーマンション自体について補足を書きます。
マンスリーマンションを探す方法
横断検索できるポータルサイトで探すのが便利です。
今回使ったポータルサイトを記載しておきます。
ホテル検索サイトと違い、空き状況は問い合わせをしなければなりませんが、「リーズナブル」な物件が多く掲載されています。
他の有名企業が展開する検索サービスも使いましたが、掲載物件の賃料が高すぎて話になりませんでした…。
マンスリーマンションの東京都内の賃料相場感
今回の場合は「単身の出張利用なので寝泊まりできてシャワーを浴びられれば良い」、ということで大学生や20代独身が住むような1K物件で探しました。
1Kで東京都内の場合は短期利用1泊の賃料設定がだいたい3,000~5,000円の間です。
面白いことに多少場所がずれても費用相場が変わるわけではありません。
例えば「渋谷駅近辺」でも「渋谷駅からの沿線に沿った近くの駅」でもほとんど変わりません。
超一等地でも探せば安い物件はあります。
マンスリーマンションの費用計算
1点注意しなければならないのは「賃料」以外の隠れた費用があることです。
マンスリーマンションの費用構造はこのようになっています。
- 賃料 → 1日あたり
- 管理費 → 1泊あたり
- 光熱費 → 1泊あたり
- 清掃費 → 滞在日数に応じて1回課金
- 寝具代 → 必要に応じて1回課金
- レンタルオプション → 必要に応じて炊飯器とかレンタル
- 契約手数料 → 管理会社により1回課金
「見た目の賃料が安いが、トータルで計算すると意外に高くつく物件」もあるのでご注意を。
また、先述の「マンスリーマンション検索ポータル」では①~⑥まではだいたい記載されていますが、⑦については「管理会社によってかかるかも」という書き方になっています。
つまり実際の費用は管理会社に問い合わせて正式な見積もりをもらうまではわかりません。
「お!この物件安い!」と思って問い合わせても、細かい費用が積みあがって高くなることもあります。
マンスリーマンションを探す時の注意
最後に探す際の注意点を書いておきます。
- 異常に安い物件には理由がある
- 隠れた費用があるので必ず問い合わせる
異常に安い物件には理由がある
たまに「表参道(超一等地)で1泊2,500円」のような激安物件も出てきますが、シャワーがなかったり部屋の形が異常だったり、と必ず理由があります。
あくまで筆者の感想ですが「23区で1泊3000円を切るとワケアリ」な印象です。
理由がわかっている上で選択する分には良いと思います。
隠れた費用があるので必ず問い合わせる
費用計算の部分で触れましたが、目に見えにくい費用や隠されている費用があります。
気になる物件は必ず問い合わせましょう。
見た目の費用だけで進めてしまうと後から問題になりますよ。
ポータルサイト上では空き状況がわからないので、いずれにしろ問い合わせは必要になります。
【まとめ】10日以上滞在するならマンスリーマンションを検討する価値がある
マンスリーマンションは「清掃費」や「寝具代」など滞在期間に関わらず一律で発生する費用があります。
そのため3日や4日の利用だとホテルよりも高くつきます。
逆に長く滞在するほど1泊あたり費用は下がります。
エリアによるので一概には言えませんが…10日以上の滞在をするのであればホテルと比較検討してもよいかと思います。
ホテルと同じか安い費用で、ホテルだと難しい中心部に滞在できる可能性がありますよ。