海外経験は若いうちにしておいた方が良いです。旅行ではなくロングステイ=生活をする、という意味です。
私は30歳過ぎで日本を飛び出し、東南アジアへ移住しました。
数年の間に文字通り酸いも甘いもありましたが、総合して海外へ住むという選択肢を取ってよかったと思っています。
そして、個人的な思いとしてもっと多くの日本人の方に海外との接点をもってもらいたいと感じています。
特に若い世代…10代や20代の方にこそ、「若いうちの海外ロングステイ(≒住む)」をおすすめしたい。
少しでも海外に興味がある人の背中を押せるよう、なぜ若いうちに海外に来た方が良いのか?という理由をまとめます。
目次
若いうちに海外に住む(移住)という経験をした方が良い理由
よく「海外に住む」というテーマになると、「若すぎるうちに海外に行っても、スキルが無いので使い物にならない」という意見が出ます。
確かにこのような見方もできますが、それでも若いうちに海外を経験することに大いなる意義があると思っています(国によっては日本で培ったスキルが全く役に立たないという話もありますしね)。
また、別にロングステイと言っても「海外転職」をしなくたって実現することはできるでしょう。年末に気合を入れて有給を全部使い、2週間滞在するだけでも構わないと思います。
いずれにせよ、とにかく若いうちに海外に一度来て欲しい。
理由は4つあります。
- 異なる価値観や文化を受け入れるスペースがある
- 損得抜きで付き合える友人ができる可能性が高い
- 人生の選択肢が多いうちに価値観を広げた方が良い
- なんだかんだで健康面も重要
【理由①】異なる価値観や文化を受け入れるスペースがある
一般論として人は歳をとると他人のやり方や考え方を受け入れにくくなります。
実際、海外にいる日本人を見ていると、中年と呼ばれる世代よりも若い方々の方が現地に馴染んでいく速度が早い。
人間はスポンジのようなものです。
30代よりも20代、20代よりも10代の方が吸収するスペースがたくさんあります。
これが40代、50代、60代になるにつれて、一度スポンジの中のものを絞り出す、という熾烈な作業が必要になります。
【理由②】損得抜きで付き合える友人ができる可能性が高い
人間は若い方が仲良くなりやすい。正確に言うと「仲良くなる機会や時間を作りやすい」です。
心理学では「接触回数が多ければ仲良くなる可能性が上がる」という理論があります(単純接触効果と言います)。
そして単純に、「成熟して家庭や子供と持つ世代」よりも、「独身で自分のための時間がある世代」の方が友人と持てる接点の数が多いです。
そして接点が多い分仲良くなれるチャンスも多い、というわけです。
「年を取ると海外で友人は作れません」というつもりはありませんが、若い世代と比べれば相対的に「損得抜きの友人を作る難易度」は上がるでしょう。
【理由③】人生の選択肢が多いうちに価値観を広げた方が良い
海外生活は自分の価値観を大きく広げてくれます。
付き合う人もかわり、場所も変わり、使う言葉も変わり、立場も変わる(外国人としてマイノリティの立場を経験するのは大きい)のですから当然です。
価値観が変わると考え方が変わり、もしかすると人生で目指すものも変わるかもしれません。だからこそ、人生の選択肢がまだ多い、若いうちに海外を経験しておきべきだと強く思います。
「いくつになっても遅すぎることはない」
「人生は今が一番若い」
「カーネルサンダースがKFCを作ったのは65歳だよ」
などはすべて真実です。
ですが「28歳、独身、恋人と別れたばかり」が取れる選択肢と「40歳、家族持ち、子供は大学受験間近、しかも私立大学志望…」が取れる選択肢は違います。
選択肢の幅が多いに越したことはないですよ。
【理由④】なんだかんだで健康面も重要
極めつけは健康面です。
日本は安くて高品質な医療を受けられる数少ない国です。日本の医療を求めて海外から日本を訪れる人がいるくらいですから。
一方、海外は医療費が高い。また国によっては医療レベルも低いです。
あまり語られませんが、健康面の理由で海外から日本へ帰国を余儀なくされる方、というのは少なからずいます。
「精神が肉体を凌駕する」という言葉がありますが、海外では厳しいです。
多少ハードな条件でも無理が効く…そういう意味でも若いうちに来ておいた方が良いと思います。
旅行ではなく滞在・生活することに意味がある
海外を知ると言っても、旅行で訪れるだけではあまり意味がありません。
よく海外旅行に行って「価値観変わったわ」という人がいますが、海外生活者からすれば「そんなものは海外の1%も見ていない」と言ったところ。
旅行で見える綺麗な部分だけではなく、生活することで見える「清濁含んだ日常」にこそ意味があります。
逆にポイントさえ押さえれば、何も「仕事で数年…」ではなくとも海外生活の疑似体験をすることはできるのではないでしょうか?
JTBの定義によれば、2週間でもロングステイと呼ぶことがあるそうです。
ロングステイとは、同じ場所に長く滞在し、日常生活を通じて現地の人や文化、慣習に触れる旅行の1形態。滞在期間の定義は特になく、2週間程度の滞在を指すこともある(JTB総合研究所)。
一つどころに滞在し、ぜひ「旅」ではなく「生活」をしてみてください。きっと人生が変わります。