フリーナンス(FREENANCE)というサービスをご存知でしょうか?
最近フリーランス界隈の中では話題のサービスです。
簡単に紹介すると、フリーランスの資金繰りを助けてくれて、さらに仕事で発生する事故から守ってくれるというもの。
働き方が多様化する中で、副業としてフリーランス活動をする会社員も増えていますよね。
これからの時代、多くの人に必要とされるサービスでしょう。
ちなみに私も加入済。
あまりに中身が素晴らしかったので詳しくご紹介をします。
- フリーナンスというサービスの概要
- フリーナンスの必要性
- フリーナンス登録時の注意点
目次
フリーナンスの概要
フリーナンス(FREENANCE)は個人事業主を対象としたサポートサービス。
「資金繰り」と「事故」の2つの領域で個人事業主をサポートしてくれます。
加入すると「フリーナンス振込専用口座(名義は任意)」が開設され、サービスを利用することができるようになります。
一部上場企業のGMOグループが運営という安心感もあり、最近瞬く間に知名度を上げているサービスでもあります。
フリーナンスの提供するサービス
フリーナンスが提供するサービスは主に3つです。
- フリーナンス振込専用口座(=収納代行口座)
- あんしん保証(=保険)
- 即日払い(=売掛債権買取)
すべてセットになっており、①を開設することで②と③のサービスを受けられるようになります。
【サービス①】フリーナンス振込専用口座(=収納代行口座)
フリーナンスが管理する振込専用の銀行口座を無料で開設できます。
名義は自由で、個人名でも屋号でも登録可能(屋号の場合は屋号申請の証明義務あり)。
顧客から振り込まれた報酬は週に1回、プライベートの銀行口座に振り込まれます(振込手数料はフリーナンス負担)。
フリーナンスは「企業側からの信頼を担保できる」としています。
加盟時に「反社チェック」があり、万が一の事故の際も保険がついているから発注する企業側も安心、というわけです。
【サービス②】あんしん保証(=保険)
専用口座を開くと自動的に「あんしん保証」という保険に加盟することになります。
個人事業主として法人から受託した案件を通じて起きうる「事故」を広範囲で補償。
人身事故や器物損害では最大5,000万円まで、情報漏洩や著作権侵害などでは500万円までの補償があります。
もうメリットしかありません…。
仕事上での事故の種はあらゆるところに潜んでいます。
特に目に見える「事故」以外で「著作権」や「情報漏洩」で個人が訴えられるケースは本当に怖い。
自分が注意していても再委託先が原因で巻き込まれることもあります。
筆者の友人の中には実際に著作権がらみで海外弁護士事務所から警告書が届いた人もいます。
事故補償は法人にとっては少額でも個人で負担をすると大きいんですよね。
そこを保証してもらえるのですからありがたいとしか言いようがないです。
【サービス③】即日払い(=売掛債権買取)
確定した請求書をフリーランスが買い取り、顧客から入金される前に振り込んでもらえます。
ただし、このサービスは手数料が発生します。
信用度に応じて買い取り金額の3%~10%を手数料としてフリーナンスに支払います。
原価が発生するような事業だと大助かりですよね。
特に個人事業主だと支払いが後回しにされ、支払い期日が異常に遅い場合もありますので。
フリーナンスの仕組み、そして無料である理由
フリーナンスのサービスは「即日払い」以外はすべて無料です。
つまり「即日払い」を使わなければ「収納代行口座」と「保険」は無料で使い続けられるということ。
「それでビジネスとして維持できるの?」と正直心配になりますよね。
運営側は何を考えているのでしょうか?
フリーナンスの公式声明からは下記のように理解することができます。
- フリーナンスはまだ進化途中のサービス
- 今後いくつかの切り口で収益源を増やす
- 付加価値を高めて有料会員制も検討
- 無料で利用できる範囲は残していく
今後利用者が増えるに連れ、受けられるサービスとコストの選択肢が増えていくのでしょう。
個人的な願いとしては、「保険」については無料で突き通して欲しいところです。
いずれにしろ無料なうちに使い倒しておいて損はないでしょう。
フリーナンスのデメリットや注意事項
正直デメリットというデメリットは今のところはありません。
ただ、利用時の注意事項はあるのでお伝えします。
- 日本法人との取引のみが対象
- 安心保障の適応は口座開設の翌月15日から
- 日本に住所が無ければ利用不可
【注意①】日本法人との取引のみが対象
フリーナンスの提供サービスは「日本法人との取引」のみが対象です。
個人相手の取引は保険も適応外ですし、即日払いも利用できません。
また、法人であっても海外拠点の企業相手には利用できません。
【注意②】安心保障の適応は口座開設の翌月15日から
口座開設してすぐに保険が適応されるわけではありません。
保険の適応開始は登録月の翌月15日からとなります。
申込をすると、ログイン後の画面で適応ステータスを確認できます(いつから適応です!と表示されます)。
【注意③】日本に住所が無ければ利用不可
海外居住者を想定したサービスではありません。
申込時には日本国内の所在地の記載された写真付き身分証の提出をし、その後認証コード郵便を受け取る必要があります。
また、ログインの際には日本のSMSが受診できる携帯電話が必要です。
そのため完全に拠点を海外に移している方は利用できません。
反社じゃない限り加入しておかないと損なサービス
もしあなたが日本拠点の個人事業主であれば、加入しておかないと損だと思います。
反社(反社会勢力)であれば別ですが、そうでなければ本当にメリットしかありません。
「個人が活躍できる社会を作る」という意味でも、無くなってほしくはないサービスです。
もしあなたが個人事業主であるならば、ぜひ加入をご検討ください。
良いサービスでも利用者が少なければ無くなってしまいますので…
副業であっても個人名で仕事を受けることがあるならば、入っておいた方がよいでしょう。