海外で現地スタッフと仲良くやるためにはコツがあります。逆にいえば嫌われるのにもコツがあります。
この記事では短期間で海外現地スタッフとの距離を縮められる人が心掛けているコツをご紹介します。
会社だけではなく、海外でのお友達付き合い、趣味の交流でもなんでも応用できます。
ちなみに、筆者は東南アジア在住で現地企業のお手伝いをしています。業務委託で定期的に出社中。オフィスでは日本人は私のみ。
先進国ではわかりませんが、新興国で働く方には共通するかと思います。
目次
海外で現地スタッフとの距離を縮めるコツ
全部で5つあります。
【その①】相手の名前を呼ぶ
人間関係の第一歩は相手を認識することから。そして認識していますよ、と相手に伝えるところからです。
「自分の名前を呼ばれると相手に好意を持ちやすくなる」というのは心理学でも認められています。
しかし、外国人の名前は我々日本人にはとても覚えにくいものです。
思うに、ハリウッドの俳優や女優の名前を覚えられるのは、名前が「カタカナ」でインプットされているからでしょう。
アルファベットで頭にインプットしてもまったく記憶に残らないので不思議なものです。
正式名称で覚えることが難しくても、せめてしっかりとニックネームを覚えましょう。
【その②】挨拶をする
挨拶はコミュニケーションの基礎であり、その証拠に世界各国に「挨拶」は存在しています。
また、挨拶は名前を覚えるのと同じく「相手を認識している」と示すための良い手段です。
海外のオフィスは日本のように、出社時に「おはようございます」、退社時に「お疲れ様でした」というのはほぼありません。
だからこそ、個別に挨拶をするのが効果的だったりします。
【その③】現地の食事を食べる
「同じ釜の飯と食う」とはよく言ったもので、実際、同じ釜の飯を食うと仲良くなります。
日本でも政治家などの外国人VIPが来日した時には蕎麦や寿司を食べて親日をアピールしますよね?
あれはその国のご飯を食べることで、その国の文化に好意を抱いていると印象付けるためです。
無理をして全食事をローカルフードにする必要はありませんが、例えば週に2~3回は現地のご飯を意識して食べてみてください。
ただ、孤独に食べていてもしょうがないので食べている姿を見せるようにしてください。
姑息なようですが相手に見せるのが大事です。
現地スタッフとの距離は間違いなく縮まります。
【その④】「日本では…」と言わない
我々日本人が海外に出てくると、最初はほとんどのことが不便に感じることでしょう。
特に新興国だとすべてのことが不便に感じるはずです。
そして思わず言いたくのなるのです…
「日本では(If It was in Japan,,,)」と。
でも、ぐっとこらえてください。
「日本ではこうだった…」、「日本ではもっとうまくいく…」「日本ではこんなことにはならない…」なんてことを言われた現地スタッフはみんなこう思っています。
「(ここは日本じゃねぇよ)」と。
例えるならば「外部から転職してきた上司が、何かにつけて前職を引き合いに出し文句を言う」状態。
仮に言っていることが正しかったとしても、あまり積極的に近寄りたくなる人間ではないですよね?
海外で「日本では…」という発言をするのはそれ以上(転職上司の例以上)にネガティブな印象を与えている、ということを認識しましょう。
【その⑤】現地の文化や生活に興味を待つ(何かに誘われたらとりあえず行ってみる)
「オープンマインド」でいることは海外においてとても重要です。
例えば同僚、部下、友人に何か現地関連のことに誘われた時は、積極的に参加してみてください。
どのような国の人でも「自分の国について知ろうとしている人」には好感を持ちます。
また、現地の文化や生活を知ることは仕事の面でも必ず役に立ちます。
逆に言えば、現地の文化や生活を知らないで現地の仕事で何ができるんだろう?とも思います。
自分の学習にもなるし、人間関係を構築する良い機会にもなるので積極的に参加してみてください。
海外であっても人間の本質は変わらない…当たり前が何より大事
こうして並べてみると「なんだ当たり前のことじゃないか…」と思ったでしょうね。
そうです、国が変わろうが人間関係の基礎というのは変わりません。
しかしこの簡単で当たり前のことが大切なんです。
東南アジアの現地スタッフにとって、日本本社から送り込まれてくる日本人は良くも悪くも「別世界から来た人間」のようなものです。
だからこそ、同じ人間として等身大で接するだけでも違ってきます。
「お、この日本人は私たちのことをちゃんと知ろうとしているんだな」と思われるだけで、日々のコミュニケーションがだいぶ取りやすくなります。
そもそも人間同士として信頼関係が無ければ、仕事を潤滑に進めることなんてできません。
「社員教育が…」と嘆く前に、まずは人間としての距離を縮めることに注力すべきでしょう。